家づくりの流れ

~計画から引渡しまで~

01

家づくりの計画をたてる

  • 家のイメージや家族の希望を書き出す
  • 家族の暮らし方や家事のルールを書き出す
  • 資金計画をたてる
  • 入居期日を決める
  • 依頼先を決める

ワンポイント

住宅ローンの融資限度額は、建築費用の約8割です。したがって、残りは自己資金になります。各々の特徴を捉えて、ライフプランに合わせた無理のない返済計画をたてることが大切です。
▶「長期固定金利住宅ローン」は、資金の受取り時に返済終了までの借入金利、ご返済額が確定する住宅ローンですので、長期にわたるライフプランを立てやすくなります。
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02

見積り内容を検討する

  • 各工事科目ごとに仕様や単価、数量、金額が書かれているか
  • 使用する材料のグレードや品番は記載されているか
  • 工事範囲の確認、あわせて別途工事の確認
  • ◯◯◯工事 一式などあいまいな工事項目はないか

ワンポイント

見積りの方法と内容は依頼先によって違います。その違いを理解した上で依頼先を決めることがとても重要です。見積り内訳書には数量、金額はもちろん設備機器の上代や割引率なども書かれています。また、工期、支払い条件等の確認も必要です。

03

工事請負契約を結ぶ

確認する書類は、

  • 家のイメージや家族の希望を書き出す
  • 家族の暮らし方や家事のルールを書き出す
  • 資金計画をたてる
  • 入居期日を決める
  • 依頼先を決める

【かかる費用】
[建築確認申請費用](着工に合わせて申請) 
5万~20万円(建築確認検査機関が役所か民間かによる差) 
[印紙代]
工事費が1,000万円を超え5,000万円以下の場合で15,000円
[工事代金の1回目の支払い]
一般的には工期中に3~4回に分けて支払う。

ワンポイント

工事請負契約とは建物の完成を約束し、その対価として報酬を払う契約です。また、設計図書、見積書など一式揃っていることが重要です。契約書だけの契約ではその内容は無いのも同然です。できれば前日までに契約書を見て、わからないところがあれば質問し、納得をした上で契約を結ぶ。

04

工事着工

  • 地鎮祭を行う
  • 建物の配置と地盤面の高さの設定確認
  • 上棟式を行う

【かかる費用】
工事費中間金 工事費の約30%(工事請負契約書による) 地鎮祭の費用
神主への謝礼と御供物代を含めて約5万円
上棟式の費用 飲食代と工事関係者への祝儀代で、約10万円

ワンポイント

建て主のやるべきことの多くはこの工事着工まで。とても大変ですが最も重要です。工事着工してからの建て主のやるべきことは限られてしまいますがその一つに現場との信頼関係づくりがあります。工事に関しての質問や疑問はもちろん、現場によく顔を出して、よいコミュニケーションづくりを心掛けましょう。

05

竣工検査工

  • 設計図面通りの品番や機種になっているかどうかの確認
  • 追加、変更は要望通りに施工されているかの確認
  • 設計事務所、施工会社とともに不具合がないかを確認
  • 役所の竣工検査を受ける→検査済証が交付される

ワンポイント

主なチェックポイントは、内部・外部の仕上げに汚れや割れ、ムラ等がないかをチェックします。さらに、建具の開閉はスムーズか、設備の機能や操作に問題がないか、給排水に不食合がないかをチェックします。実際には、竣工検査で全てをチェックすることは無理です。むしろ大切なのは入居して何か不具合が発生した場合に、すぐに対応してもらえる信頼関係を業者とつくっておくことが大切です。

06

引き渡し

  • 入居 検査済証
  • 建築工事完了引渡し証明書
  • 各種証明書(施工会社の印鑑証明書等)
  • 各種保証書 建築確認申請書(副本)
  • 各種設備機器の保証書および説明書
  • keybox、工事施工写真等
  • 設備機器の取り扱い説明を受ける

【かかる費用】
工事費残金引越し費用、登記費用、建物の評価額が1,500万円の場合は
所有権保存登記費用は25,000円。司法書士報酬は10~15万円。
(建物表示登記は非課税ですが、所有権保存登記には登録免許税(建物評価額の0.15%がかかります。) 
[ローン契約費用] 
建物の評価額が1,500万円の場合、
所有権保存登記にかかる費用は25,000円。司法書士報酬は10~15万円。

ワンポイント

「抵当権設定登記って?」 住宅ローンなどからお金を借りて不動産を取得した際に必要となる登記です。借りた金額を全額返済するまでは、その不動産を抵当に入れなければいけないため、その旨を登記簿に記載することを言います。この場合、不動産登記簿に債権額や債務者名(お客様の名前)、債権者(この場合は金融機関)などが登録されます。

住宅建築費用について

住宅を建てるために必要な費用は、本体工事費用、別途付帯工事費用、その他費用に分けられます。

よく誤解されるのは、本体工事費用だけで表示された坪単価の掛け算で、住宅が建てられると勘違いする方が多いのですが、本体工事費用は住宅建築予算全体の70~80%を占める程度です。 
別途付帯工事費用は、屋外と家の敷地内にかかった費用と、インテリアなどの装飾などに掛かる費用です。総予算の15~30%を占めます。 
その他費用は、家そのものに掛かる費用以外のいわゆる間接費用の総額です。総予算の5~15%を占めます。 
これ以外にも、設計変更や工期の延長などが発生すれば、さらにお金がかかるのです。お施主さんが現場を訪れる際の交通費だって予算に入れておかなければならないでしょう。

住宅建築においては、お金が掛かる範囲を明確にして、そのなかで調整をとるようにすることが大事です。
それをしなければ、頭金の額やローンの総額などを決めることが出来ません。正確に判断してください。