数十年後の資産価値の高い住まいをつくろうという考えのもと、平成21年に国は寿命の長い住宅の普及・支援を目的とし長期優良住宅の認定事業をスタートさせました。
長期優良住宅の普及の促進は、住宅を長期にわたり使用することにより、廃材の削減・環境負荷の低減すとともに、建て替えに係る費用の削減による国民負担の軽減し、より豊かでより優しい暮らしの転換を図ることを目的としています。
地震等もしもの災害時にご家族の命を守ること、メンテナンスがしやすいこと、快適に暮らし続けられること、高い資産価値があること...など、将来を考えて末永く安心して暮らせる『長期優良住宅』仕様をご提案しています。
基礎とは、住宅の加重を支えて地盤に伝える住宅の下部構造のことで、家の足元となる大切な場所です。べた基礎・布基礎などの工法がありますが、いくら頑丈な建物をつくったとしても、この基礎がしっかりしていないと、倒壊や損傷などが起こる危険性が高まってしまいます。
安心して住んで頂くために、QHOMEでは独自の技術基準に基づいた基礎を造っています。
べた基礎とは、基礎の立ち上がり、そしてベースと言われる基礎底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎のことです。一般に、布基礎に比べ基礎底面の面積が大きいので、荷重を分散させて地盤に伝えることができ、不動沈下に対する耐久性を増すと言われています。
べた基礎の場合、建物が建つ部分の地面いっぱいに鉄筋を格子状に敷き詰めて組んで行きます。フラット35を扱っている住宅金融支援機構の前身である『住宅金融公庫』では、鉄筋の太さや配筋について特定の規定の数値が定められていました。
QHOMEではそれらをふまえながらも、長期優良住宅基準で、より密度の高い配筋をしています。
例えば、同じ面積の基礎を施工したとき、QHOMEでは公庫基準比約2.55倍もの鉄筋使用量の基礎を作ることができます。鉄筋の量が多いいほど、基礎の粘り強度は格段にアップします。コンクリートは徐々に固まっていき、打設からおよそ28日後に、設計上で必要な強度となります。しかし、コンクリートは水を使用するため、季節によってこの日数が変わってきます。つまり、コンクリートの品質は、打設時の気温が低い季節と気温の高い季節で同じような施工をしていては期待する強度が得られません。
そういった理由から、Qhomeではコンクリート打設時期の気温にも気を配り季節によって「呼び強度」を24N/㎜㎡から27n/㎜㎡にあげる構造強度補正を行うなど、現場できめ細かい管理をしています。
Qhomeの家は、大きな地震が起きても家族の命が守られるよううに、耐震等級2以上をクリアしています。
耐震等級2は、建築基準法で定められた耐震性能(震度6強~7程度の地震力に対して倒壊・崩壊せず、震度5程度の地震力に対して損傷しない程度)の1.25倍の性能を有すること、と定められています。
木造軸組み工法(在来工法)は地震の際、接合部に力が集中し、建物がゆがみやすいという弱点がありました。
そのためQHOMEでは、この木造軸組工法に加え、壁に「あんしん」と言う面材を使用したモノコック構造を採用しています。
この構造では、上から下への『鉛直荷重』や地震や台風などの『水平荷重』を接合部などの一転に集中させることなく、建物全体に分散して受け止められることができるため、高い強度を実現できます。また、外部からの力を分散させることで構造への負担を軽減し、建物の寿命を延ばすことにもつながります。
柱や梁のように、お家を支えるために強度が必要な部分には、確かな強度が期待できる集成材を、屋根下の部材のように、大きな荷重がかからない部分には無垢材を使用しています。
建物の隅などの、他に比べて大きな力がかかる部分は、その力に耐えられるように通し柱にしなければなりません。
QHOMEでは、管柱より大きな力がかかることを予め考慮して、通し柱は4寸のものを使用しています。(隅角部以外の通し柱は、納まり上、3.5寸とする部分もあります。)
無垢の一本木ではなく、厚み3㎝前後に製材した板を何枚か重ね、接着剤で貼り合せて作った製品です。厳しい含水率管理のもとで製造されているため、収縮、膨張、変形、狂いなどがほとんど発生せず、製品強度も一定となります。また、2階床梁には、米松と国産杉の特性を活かしながら組み合わせたハイブリッド集成材を使用しています。
建物を一体化し、なおかつ補強にも効果がある金物類は認定また、金物は表面を亜鉛メッキと有機被覆でコーティングされている米松などに含まれる「木酸(二酸性)」や大引などに使われる基礎コンクリートの「強アルカリ性」に対して非常に優れた耐久性を持っています。
大引は、1階・2階ともに3尺(910㎜×910㎜)ピッチで施工しています。そうすることで床への荷重を均一にし、床のたわみと、建物のねじれを防止しています。また、根太(床の下地)を設けず、構造用合板を土台や床梁に直接付けることで構造体と床を一体化できるため、地震や台風等に発生する水平力(膨れ)に対して強くすることができます。
QHOMEの2階の床は、大引の上に厚み24㎜の構造用合板を組み、12.5㎜のプラスターボードを挟んで、12㎜のフローリングを貼る3層構造なので、合計の厚みは51.5㎜にもなります。そのため、たわみ・ねじれを防止するだけでなく、遮音効果も得られる床になっています。
建築基準法で定める準耐火構造に準ずる防火性能をもつ構造として、住宅金融支援機構が定める基準に適合する住宅のことをいいます。
隣家からのもらい火による火災に備えて、屋根や外壁、軒裏を防火性の高い構造とします。
省令準耐火構造では、屋根を市街地での火災を想定した火の粉による建築物の火災を防止できるよう不燃材料で葺くこと等としています。また、外壁及び軒裏は、建築基準法における防火構造です。外壁に防火サイディング壁を使用しています。
火災を最小限に食い止めるためには、発生源とその他の部分とを完全に区切る「防火区画化」が重要となります。
省令準耐火構造では、各室を区画する構造とするため火が他室に燃え広がりにくくなっています。加えて、室内の内側(壁・天井)には火に強い石膏ボードを使用します。火が柱などの構造材に燃え移るまでには相当時間がかかることにより、避難や初期消火が可能となります。
内部で火災が起こった場合、壁の内側や天井裏を伝わって火が燃え広がってしまいます。
火が住宅全体に広がりにくくするために、各室防火に加え、火の通り道となる壁や天井内部の要所に木材や断熱材のファイヤーストップ材を設けます。
QHOMEでは、天井裏まで石膏ボードを延長することで、延焼を遅らせる構造になっています。
省令準耐火構造は木造住宅の中でも、火災保険ではT構造、地震保険ではイ構造というものに分類されます。
T構造は木造住宅の中でも火に強い構造です。したがって、普通の木造住宅に比べると火災保険・地震保険ともに保険料がやすくなります。
QHOMEの家は、省令準耐火仕様です。
QHOMEでは、季節を問わずいつでも快適な環境で暮らしていただくために、“夏涼しく・冬暖かい”、一年を通して過ごしやすい「高気密・高断熱」の住宅を造っています。
まず、家全体を断熱材ですっぽりと包むことで「魔法瓶」のような家にし、外気温の影響を受けにくくします。
さらに気密性も高めることで、空気の漏れによる室温の変動を抑え、少しの冷暖房エネルギーで快適な環境を維持することが可能になっています。これは、光熱費の削減、環境への負担軽減にもつながります。
今までも現在も、戸建住宅の断熱材としては、グラスウールと呼ばれる、綿状の軽くてやわらかいものが一般的に使用されてきました。この断熱材はとても取り扱いやすく低コストで使用できるため、数多くの住宅で使用されてきました。
しかしその使いやすさの反面、隙間ができやすく断熱性にムラが生じたり、水蒸気を抱える性質上、綿の垂れ下がりにより性能が劣化したり、壁内結露によりカビが発生したりするという欠点がありました。
この断熱材は水発泡の断熱性プラスチックで、液状のウレタンを壁や天井にまんべんなく、現場で直接吹き付けていきます。吹き付けられたウレタンは約100倍に膨張し固まるため、断熱材の隙間を無くすことができます。また、湿気にも強く、断熱性能そのものもグラスウール10kの約1.5倍あります。
断熱性能は、家を建てた当初だけでなく長い間持続する事が大切だと、私たちは考えています。
断熱材の効果を十分に発揮するには、換気以外での家の中と外の空気が行き来することを高める必要があります。
QHOMEでは壁の内側と外側に、気密・防水シートを貼ることで隙間を無くし、気密性の高い家にしています。湿気を壁内に侵入させないことで柱などの構造材の劣化を防ぐことができ、建物の寿命が長くなります。
窓は、熱の出入りが一番多い場所です。冬、暖房で温められた熱の半分が窓から失われています。また、夏に室内に流れ込む熱の7割は窓から入ってきます。
このように、窓への対策をしなければ、いくら高気密・高断熱の施工をしていても、その効果は大幅にうしなわれてしまいます。QHOMEでは、断熱材にもしっかり力を入れています。
Qhomeでは、家の中側・外側ともに樹脂を使用した、両面樹脂サッシを採用しています。
例えば、なべを熱しても樹脂製の取っ手は持つことが出来るように、樹脂の熱伝導率は、アルミに比べて約1/1000と極めて低くなっています。樹脂窓もこれと同じ原理で、アルミサッシに比べて断熱性が格段にアップします。
さらに、両面を樹脂サッシにすることで、内外の温度差による結露を抑え、結露によるカビの発生や内装材の腐食も防ぐことが出来ます。
さらにガラスは、俗にペアガラスと呼ばれる複層ガラスを使用しています。2~3枚のガラスの間に空気層を設ける事により、断熱効果を向上することが出来ます。
また、室外側のガラスは、表面に紫外線を反射する金属膜をコーティングしたLow-Eガラスを使用することで、夏の熱の進入を防ぎ、冬は室内の熱を外に逃がさない、遮熱効果の高いガラスになっています。
この高断熱樹脂サッシ+複層Low-Eガラスにすることで、断熱効果を高くするとともに、汚れの原因や住まいの耐久性にも影響する結露の発生を抑えることが出来ます。
また、トリプルガラスサッシが標準化される地域もあり、トリプルガラスサッシを取り入れることにより、紫外線カット率が20%近くアップしさらに断熱効果が上がります。
断熱性能を表すQ値は、「熱損失係数」といい、建物の内外で温度差が1℃の時、家全体から1時間に逃げていく熱の量を、外気に触れる面の1㎡あたりで数値化したものです。数値が低いほど家から逃げる熱が少ないということで、断熱性能が高いということになります。
Q= QR+QW+QF+QV(w/K) /1階床面積+2階床面積(㎡)
岩手県エリアでの、省エネルギー対策等級4(最高等級)に該当する家の基準Q値は1.9w/㎡・K。対して、 Qhomeの家のQ値は約1.6w/㎡・K以下と大幅にクリアーしており、省エネルギー対策等級4基準を満たした高断熱住宅といえます。
省エネルギー対策等級4基準 → 1.9w/㎡・K QHOME → 1.6w/㎡・K以下 (QHOME平均値 1.2w/㎡・K)
気密性能を表すC値は、「隙間相当面積」を表しており、1㎡あたりの隙間面積を数値化したものです。数値が低いほど隙間が少なく、気密性能が高いということになります。
C= 建物全体の隙間面積(㎠) /1階床面積+2階床面積(㎡)
一般的に、大手ハウスメーカー等では、住宅金融公庫基準で高気密住宅であるとされた5㎠/㎡を気密の目安としていますが、QHOMEでは次世代省エネルギー基準で定めていた気密住宅である2㎠/㎡を基準としています。
大手ハウスメーカー等 → 5_0㎠/m QHOME →0.5以下㎠/m)平均0.1㎠/m